宝塚記念 2023

こんにちは!トレジャーワークスの村上です。

今週末は阪神競馬場で上半期の総決算、GⅠ宝塚記念が開催されます。有馬記念と同じくファン投票が行われるグランプリレースで、今年も楽しみなメンバーが揃いました。時期的にもそうですが、この宝塚記念が終わると次のGⅠは10月になる為、本格的に夏競馬が始まるという印象です。暮れの有馬記念と異なり距離が2,200mと中距離であることから、適正距離とする馬も多く、尚且つ阪神の非根幹距離ということで予想という面で一筋縄ではいかないレースになっております。ここ10年で8枠が7回も勝っていたり、1番人気が凡走する傾向にあったりというのも、予想の難易度を上げています。しかし大切なことは極端なデータに惑わされず、今回の条件でしっかり吟味するという事だと思います。

まず今回推定1番人気は、前走ドバイシーマクラシックを逃げて圧勝し、世界最強の称号を得た昨年の年度代表馬「イクイノックス」です。これまで全7走で1着5回2着2回と連対を外したことが無く、初GⅠ勝利を挙げた昨年の天皇賞秋ではセーフティリードかに思えたパンサラッサの逃げを1頭異次元の末脚で差し切り、有馬記念では最終コーナーで1頭抜群の手ごたえで先頭へと躍り出るとそのまま他馬をちぎりました。そういった実績からも今回の最有力候補としてあげられているのですが、そんなイクイノックスでも不安点などはあげられています。まずは前述した通り1番人気の凡走率の高さです。過去10年でみても当日1番人気馬は2勝と振るいません。そして前走が海外ということもあり見えない疲れも懸念されています。また、イクイノックスにとって今回が初の阪神ということもあり、コース適正も疑問視されています。これらの点からイクイノックス確勝のレースではないと語っている人も少なくないと感じます。しかし、私はこのイクイノックスという馬の強さをとても高く評価しています。まず、イクイノックスが2着になった皐月賞と日本ダービーですが、この時はまだ精神的な幼さが見られ、それを自力だけでカバーしているといった印象でした。特に皐月賞は道中かなり行きたがる面を見せていて、その分最後に甘くなりジオグリフに差されてしまったのだと思います。だからこそ秋の天皇賞のパドックで夏を越えたイクイノックスが明らかに精神面の成長を見せてくれたことがとても嬉しかったのを今でも覚えています。その天皇賞であのレースぶりを見せられた時は、「天才が成った」という感想しか持ち合わせませんでした。これは持論なのであまり強くは言えないのですが、このイクイノックスという馬は他の馬とどこか異なるオーラのようなものがあるように思えます。吸い込まれそうな美しい青鹿毛と、特徴的な流星、こちらの心まで見透かすような眼力と、本当に魅力的な馬だと感じます。その為、イクイノックスが次負ける時が来るとすれば、また同じようなオーラを持った馬が出てきた時かなと思っています。まさに「俺に勝てるのは俺だけ」状態だと思います(笑)。

本命はイクイノックスにするとなると相手はなるべく穴目を選びたくなるのが心情です。そこで私が今回注目している1頭が「プラダリア」です。昨年の青葉賞勝ち馬でダービーでも5着に好走しました。2走前の京都記念では今回と同条件で3着と好走しており、この時勝利したドウデュースは言わずもがな、プラダリアとタイム差なしの2着だったマテンロウレオもその後、大阪杯4着、天皇賞春5着と一級を相手に好走しており、当馬も一級相手に太刀打ちできる力は持っていると考えられます。調整過程も良好で、除外対象だったもののこの宝塚記念を使うために調整してきたとのことですので、テン乗りの菱田騎手が自信を持って乗ってくれれば非常に楽しみな1頭だと思います。推定人気では14番人気とのことなので、是非大穴を開けていただきたいですね(^^)

※各種データ等はJRA-VAN様より引用させて頂いております

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