桜花賞 2024

こんにちは。トレジャーワークスの村上です。

先日、「九条の大罪」という漫画を読みました。闇金ウシジマくんを描かれていた真鍋昌平先生のビッグコミックスピリッツ連載作品で現在11巻まで出ています。自分の理念に基づいて仕事をする弁護士「九条 間人(くじょう たいざ)」と彼を頼る反社会的勢力との関わりを題材とした作品で、法に則った日本のリアルと普段私達が体験することのない反社会的な情景の対比がとても面白いです。ファブルなどと似ていて作者のイデオロギーが結構如実に反映されているので、中々クセはありますがウシジマくんよりは人を選ばないかなと思います。作中でも良く出てくる言葉なのですが、改めて「無知は罪」だと感じさせられる作品です。知識はこの世に出回っている情報からであれば幾らでも自分に取り込むことが出来ます。自分の主観やその場の感情だけで決定してしまうことはかなりリスキーで、そういう人に限って自分の選択を他人の責任にしたりします。生きていく中で必要な沢山のことを知り、自分の選択に責任を持てる人間になりたいと思わせてくれる作品です。

 

【今週の競馬】

今週はクラシック初戦、GⅠ桜花賞が開催されます。阪神芝1,600mでおこなわれる3歳牝馬限定のGⅠ競争で、各トライアルを勝ち上がってきた馬や2歳時から能力の片鱗を見ていた素質馬達が仁川に集います。今年の面子はかなり粒ぞろいで、2歳女王アスコリピチェーノ、クイーンカップを上がり最速で制したクイーンズウォーク、阪神JFタイム差無しの2着ステレンボッシュ、アルテミスSを完勝したチェルヴィニアなどが上位に推されています。昨年はリバティアイランドの一強ムードだっただけに、今年は誰が勝ってもおかしくないという混戦気配が漂っています。阪神芝1,600mという舞台設定ですが、ここ10年のレース映像を見る感じですと能力があれば追い込みさえも決まるという印象でした。ハープスター、ジュエラー、アーモンドアイ、デアリングタクト、スターズオンアース、リバティアイランドなどこの6頭は後方からの追い込みで勝利しています。正直阪神の直線はそれほど長いイメージはなかったのですがこの桜花賞はとても長く感じます。というのも外回りコースの為実質3~4コーナーにかけて下り坂と共にスパートが始まりやすいのだと思います。その為、しっかりと上がりの脚を使える馬であれば好走が期待できるのだと思います。

これらを踏まえまして今回私が注目している一頭が「ライトバック」です。キズナ産駒で母系にはデインヒル、ストリートクライなどの血を持っていて、個人的にはかなりクラシック向きの血統だと思います。前走はエルフィンSを勝利しており、この時2着だったスイープフィートは後に桜花賞最有力トライアルのチューリップ賞を制しています。アルテミスSの時は今回出走するチェルヴィニアに0.6秒差をつけられてしまっておりますが、この時は折り合い面にかなり苦労する点があり、本来の力を出せなかったことが敗因として考えられます。新馬戦では新潟の芝1,800mで上がり32.8秒という切れ味を見せており、今回出走する18頭の中で32秒台の末脚を記録しているのはライトバック一頭です。管理する茶木調教師曰く、今回は追い切り後もテンションが上がっていないとのことでしたので、メンタル的にも良い状況でレースに挑めるのではないかと思います。無事に頑張ってくれたら嬉しいですね。

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